「共創」が、ただのいい人になってしまうとき

マーケティングコラム

前回のメルマガでは、
「女性は共創が得意」という話を書きました。
前回メルマガはこちらから

相手の話を聞く
周りの意見を取り入れる
みんなで一緒につくっていく

こうした力は、これからの組織にとって、とても大切なものだと思います。

……と、ここまでが前回のお話。

今回は、その続きです。

実は「共創が得意」には、ちょっとした落とし穴もあります。

それは、

やりすぎると、効率が悪くなる
ということ。

「あの人の意見も聞いておこう」
「せっかくだから、みんなが納得するまで話そう」
「困っている人がいるなら、私がやってあげよう」

そんなふうに、どんどん周りを巻き込み、どんどん手をかけていく。

結果として、ものすごく丁寧なものはできるけれど、
時間も人手もかかる。

そして、気がついたら
「これって、ビジネスとして成立している?」
ということにもなりかねません。

特に、女性は「人の役に立ちたい」「誰かに貢献したい」という気持ちが強い傾向があります。
それ自体は、大きな強みです。

ただ、その気持ちが強すぎると、
「そこまでやらなくてもいいこと」まで抱えてしまう。
奉仕やボランティアに近づいてしまう。

だからこそ、ここでは、
これまで「男性的」とされてきたような視点も必要になります。

「本当に必要?」
「もっと効率よくできない?」
「これはやらない、と決めよう」

そんな視点です。

私は、ここでも
「女性的なものが良くて、男性的なものが悪い」
という話をしたいわけではありません。

むしろ逆。

どちらも必要。

共創する力も必要。
だけど、効率化する力も必要。

人に寄り添うことも必要。
でも時には、割り切ることも必要。

大切なのは、
「どちらが正しいか」ではなく、
その場にとって、どの組み合わせが最適なのか
だと思っています。

これって、マネジメントにもそのまま使えます。

例えば営業。

「売上○○万円」という数字だけを追わせるのではなく、

「お客様の課題を解決する」
「お客様に満足してもらう」
「お客様との接点を増やす」
というところに力を注いでもらう。

すると、結果的に数字がついてくることがあります。

有名なのが資生堂の美容部員の事例です。

売上目標だけを追わせるのではなく、顧客との接触時間などを評価する仕組みに変えたところ、営業利益が大きく伸びた、という話です。

イキマネコラムvol.11:売上の数値目標を立てない方が売上が上がる!?
https://ikuboss.com/column-abe011.html

「数字を追え!」ではなく、
「お客様に価値を提供しよう」。

一見遠回りに見えても、結果として成果につながる。
これも、「共創」と「成果」のバランスの一つだと思います。

あなたの組織を見渡してみてください。

意思決定する人も、メンバーも、
同じような価値観に偏っていませんか?

「人を大切にする」人ばかりなら、
あえて「効率」を見る人を入れてみる。

「数字」ばかりを追っているなら、
「その数字の先にいる人」を見る人を入れてみる。

女性活躍やダイバーシティの面白さは、
単に「女性を増やす」ことではありません。

今まで組織になかった視点を入れること。

そして、
「どちらか」ではなく「どちらも」。
その場に最適な組み合わせをつくる。

私は、これこそがダイバーシティの本当の価値だと思っています。

 

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