「ポイント欲しさに適当に答える」って、誰の話?
最近、仕事をしていて
「やっぱり女性って、共創が得意だな」
と思うことがありました。
今、オフィスatが受託している「女性とキャリア」の事業があり
女性たちの自立や活躍を支援し、
女性がもっと生きやすい社会をつくることが目的。
担当部署は、男女共同参画系の部署です。
実は同じ行政の中に、
経済産業系の別の部署が担当する、
似た目的の女性向け事業があります。
こちらは別の会社が受託しているのですが、
最近、この2つの事業がお互いに
「こんな事業をやっていますよ」と紹介し合っています。
同じ行政の中とはいえ、担当部署が違う。
ましてや、受託している会社も違う。
それなのに、
「うちの事業に人を取られるのでは?」
「うちの成果にならなくなるのでは?」
と考えるのではなく、
「同じ目的なら、一緒に紹介したほうが
参加する女性たちにとってもいいよね」
ということで協力しているんです。
これって、実は結構すごいことなんじゃないかと思っています。
主担当者は、ほぼ女性です。
一方で、まったく別の事業で、
ちょっと対照的な出来事がありました。
こちらも女性向けのソーシャルな事業。
その事業に、実際の顧客である女性たちにも
少し参画してもらえないかと、
企画を練っていたときのことです。
クライアント側の担当者は、ほぼ男性。
そこで出てきたのが、
「顧客に協力をお願いするのは失礼ではないか?」
「そんなことをしたら、顧客が離れていかないか?」
という意見でした。
それを聞いた私たち、
その事業に関わっていた女性担当者たちは、
みんなポカン。
「え? そういう発想になるんだ……」
という感じでした。
atは、これまで女性たちとたくさん仕事をしてきています。
女性たちは、
「自分が必要とされているなら協力したい」
「少しでも社会の役に立てるなら参加したい」
と思っている人が、かなり多いと肌感で思います。
もちろん、全員ではありませんが。
だからお願いすることによって、
単なる「顧客」から、「この事業を一緒につくっている人」になる
そうすると、企業や事業へのファン度が、
むしろ高くなることだってあります。
そういえば昔、
女性を対象にしたリサーチをしょっちゅうやっていた時期がありま
すると、クライアントの男性からよく言われたんです。
「ちゃんと答えてくれるの?」
「ポイント欲しさに、適当に答えるんじゃないの?」
いやいや。そんなことないですよ(笑)。
もちろんリサーチの内容にもよりますが、
私がやっていた調査の多くは、
「女性のために」
「世の中を少しよくするために」
という目的のものでした。
そんなアンケートに参加してくれる女性たちは、
ポイントがもらえるからではなく、
「自分の意見が何かの役に立つなら」
という気持ちで真剣に答えてくれていました。
ですから、
「適当に答えるんじゃないか」と疑う男性を見ると、
「この人は、自分がアンケートを目の前にしたら
適当に答えるんだろうな」
と思っていました(笑)。
もちろん、
「男性はこう、女性はこう」と
単純に分けられる話ではありません。
ただ、長年女性と仕事をしてきた私には、
傾向として男女の違いはあるように思います。
男性は、
「自分の担当部署の利益」
「自分の会社の利益」
「自分の成果」
というように、縦割りの中で考えやすい。
一方、女性は、
「そもそも、何のためにやっているんだっけ?」
と考えたときに、部署を越えて、会社を越えて、
「目的のために一緒にやろう」と言いやすい。
そしてもうひとつ。
女性は、「お願い」と言われると、
ついつい協力してあげたくなる。
これも、長年女性と仕事をしてきて感じることです。
これからの時代、
「自分のところだけが勝つ」という発想では、
なかなか物事は前に進みません。
行政も、企業も、地域も、
それぞれが持っているものを持ち寄って、
一緒につくっていく。
つまり「共創」です。
正解が決まっていない時代だからこそ、
誰かに勝つ力より、
誰かと一緒につくる力がますます重要になってくる。
そう考えると、
「女性が活躍すること」は、
女性自身のためだけではないのかもしれません。
女性が持っている
「つながる」「巻き込む」「助け合う」「目的のために協力する」
社会そのものを変えていく可能性がある。
私は、そんなふうに考えています。
だからこそ、女性の活躍を応援することは、
実は「女性のため」だけではなく、
これからの社会に必要な
「共創の力」を育てることなのだろうと思います。
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