朝ドラ見ながら思った「言ってることは正しい。でも、言い方ってあるよね」
朝ドラ「風薫る」を見ながら、
ついメモをしてしまった話があります。
看護師と院長の会話のシーンです。
背景にあるのは、
「看病婦」という、看護師より一段低い立場の女性がいること。
もっと稼げるようになりたい。
ちゃんと自立して生きていきたい。
そう願って、高い授業料を払いながら看護師を目指して勉強を始め
でも、生活のために仕事は減らせない。
結果として本業に支障が出てしまい、ミスを犯して解雇されてしま
それに対して、責任者の看護師が院長に抗議する場面です。
「なけなしのお金で高い授業料を払って学んでいたんです。
休むと給料が減るので休ませられなかったんです。」
「じゃあ、貧しい人が看護師になって、まっとうに生きていこうと
どうやったら助けられるんですか?」
それに対する院長の返答。
「あなたの言う看病婦の問題の根底にあるのは貧困です。
それは社会の仕組みを変えるしかない。病院の仕事ではない。」
……そう。
そうなんです。
院長の言っていることは、論理としては正しい。
でも私は見ながら、
「その言い方ーーー!!!」
と思ってしまいました(笑)
男性のマネジメントでよく見かける場面です。
問題解決を急ぐあまり、相手の感情の受け止めが抜け落ちる。
女性側は、「解決してほしい」以前に、
「まず、この問題のつらさを共有してほしい」
という気持ちが強いことが多い。
だから、
「君の言うこともわかる」
「確かに難しい問題だね」
と、一旦受け止めてもらえるだけで、
その後の話し合いが全然変わるんですよね。
女性のマネジメントでは、
この「傾聴」と「受容」が非常に大切です。
ただ一方で、女性側も気をつけた方がいい点があります。
この場面、実は途中から問題が少し“すり替わって”いるんです。
もともとは、
「業務でミスを犯してしまった」という職場の問題。
でも途中から、
「貧しい人をどう救うか」という社会問題に論点が広がっている。
もちろん、その思いはとても大切です。
ただ、女性は相手への共感力が高い分、
対人問題になると、思考や責任範囲が“越境”しやすい傾向があり
「あの人がかわいそう」
「助けてあげたい」
という気持ちが強くなるあまり、
本来の役割や責任範囲を超えて抱え込んでしまう。
でも、ビジネスの現場では、
思いはあっても「できること」と「できないこと」があります。
会社はボランティアではありませんから。
だから結局、どちらが正解とも言えないんですよね。
院長型の人ばかりだと、
効率や合理性を優先しすぎて、顧客や現場の声を切り捨ててしまう
逆に看護師型の人ばかりだと、
相手を慮りすぎてサービス過多になり、生産性が下がっていく。
職場で本当に大事なのは、「どちらかが正しい」ではなく、
お互いの意見を出し合って、今ココでの最適な落としどころを探す
「自分の考えだけが正しいとは限らない」
と、一度立ち止まること。
さらに、それを安心して言い合える空気があること。
これが、よく言われる「心理的安全性」ですね。
そして、これこそが本来の意味での
「ダイバーシティ(多様性)」なのかもしれません。
朝ドラを見ながら、ついついメモを取ってしまった私でした。
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