社長室から見えた、これからのリーダーシップ
先日、ある企業の社長を訪問しました。
昨年就任されたのは女性の社長。
そこで、ちょっと面白いものを見つけました。
社長室の様子が、以前の男性社長のときから一変しているのです。
以前は、ドドーンと革張りの立派なソファが置かれていました。
ところが今は、そのソファはなくなり、
代わりに大きな白木のミーティングテーブルが置かれています。
そして、社員が気軽に出入りする。
社長室でミーティングをすることも多いそうです。
「社長室」というより、みんなが集まる打ち合わせスペース。
なんだか、とても象徴的だなと思いました。
「トップは一段上にいる」
「トップには威厳が必要」
「簡単には近づけない」
これまではそんなリーダー像が、少なからずありました。
特に男性には、「強さ」や「威厳」を求められる場面も多かった。
でも、その社長からは、
そうした「威厳を保つこと」への関心があまり感じられませんでし
それよりも、
「みんなで話したほうが早い」
「社員の意見を聞きたい」
「一緒に考えたい」
というスタンス。
私は、これからの時代に合ったリーダーシップの一つだと思います
実は今、若い男性にもこうした変化が見られます。
「上司だから偉い」
「男だから引っ張る」
「強くなければならない」
という価値観から、
「フラットに話したい」
「納得して仕事をしたい」
「一人で背負わず、みんなで考えたい」
という方向へ。
つまり、「女性のリーダーシップ」という話だけではなく、
組織そのものが“フラット”な方向へ変わっているのだと思います
考えてみれば、今は「未来が見えない時代」です。
これまでの経験だけでは答えが出ない。
だからこそ、一人のリーダーが答えを持っているのではなく、
営業の人。
現場の人。
若い人。
ベテラン。
男性も女性も。
それぞれが持っている知識や経験を持ち寄って、一緒に未来をつく
私は、これからの組織には「共創」がますます重要になると思って
そして、これはジェンダーの視点から見ても、とても興味深い変化
女性は、周囲とつながりながら物事を進めることが比較的得意だと
もちろん個人差はあります。
でも、これまで男性社会で重視されてきた「競争」「上下関係」「
「つながる」「協力する」「一緒につくる」
という力が、これからの時代には大きな価値になる。
そう考えると、ジェンダーの問題は、女性のためだけの話ではあり
男性も、少し鎧を脱いでいいと思うのです。
「俺が引っ張らなければ」
「弱みを見せてはいけない」
「部下になめられてはいけない」
そんなプレッシャーから、自由になってみませんか。
実は、「威厳を保たなければ」という思いが強すぎることが、
部下への過剰な叱責や、ハラスメントにつながることもあります。
強く見せることより、人とつながること。
一人で答えを出すことより、みんなの知恵を集めること。
これからのリーダーには、そんな力が求められているのかもしれま
さて、あなたの会社の「社長室」は、どんな場所になっていますか
そして、あなた自身は、どんな「鎧」を着て仕事をしているでしょ
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