「ふてほど」を観て考えた 慣れとバイアス
年末の休みにドラマを一気見しました。
流行語大賞にも選ばれた「ふてほど」
TBSドラマ「不適切にもほどがある」です。
それを見ていて何より驚いたのは、
職場でスパスパ喫煙していること。
そういえばそうだったなと思い出しつつも、
それに違和感を覚えることに
自分でも「あれっ?」という感じです。
よくあんな煙にまみれて仕事ができていたなと
妙に感心すると同時に、
あの頃はそれが当たり前で何とも思わず、
今は今でものすごく違和感を感じる、
その自分のの変化に改めて驚きます。
「慣れ」とは怖いですね。
慣れと言えばこんなことはありませんか?
・取引先の責任者に会いに行ったら、
女性が出てきて一瞬驚いた
・本社の研修に部門から代表一人を派遣する時
女性が選ばれることはない
・小さな子を持つ女性社員を出張に行かせるのは
かわいそうなので、打診するのはやめておく
・パートの募集に男性が応募してきたとき、
「この給与で大丈夫か?」と心配になる
これ全て
「アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)」です。
差別をしようなんて思いは全くないのに
ついつい「慣れ」「当たり前」が
思考を止めていることってたくさんあります。
特にこのジェンダーバイアスについて、
最近聞いた面白い話があります。
コロナ中の囲碁教室でのこと。
教師と生徒の接触を避けるために導入されたのが
なんとAI先生。
このAI先生の指導を受けた生徒は皆、
人間の先生の指導の時よりも大きく上達し、
特に女子生徒の伸びが顕著だったのだそう。
それまで教室内で男女の差がかなりあったのに、
AI先生の指導を5ヶ月受けたところで、
男女差はほとんどなくなったとか。
つまり、AIは生徒の性別は全く考慮しないけれど、
人間の教師は無意識のうちにも
男女で違う指導をしていたのです。
翻って、私たちはどうでしょうか。
部下の評価を正しくできているでしょうか。
無意識のうちに男女でかける言葉や期待値が
違っていないでしょうか。
ぜひ今週は「一度立ち止まってみる」を
意識的にやってみませんか?
「あれ?ここ女性でもできるかな?」
「女性の意見も聞いてみようかな」
「男性がやってる意味は何だっけ?」
などなど。
やっているうちに意識的が無意識になって
だんだん慣れてくるはずです。
そしてそんな小さな変化が
イノベーションの種になったりすることも
あるかも知れませんよ!
何か面白い変化があったらぜひご一報を♪
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