Z世代トレンド調査から見えるマーケティングヒント

マーケティングコラム

MERYが発表した
「Z世代が選ぶ、2026年に流行りそうなもの・こと」アンケート。
Z世代(15~29歳)1,000人を対象に調査されたこのランキング、
眺めているだけでも時代の空気感が伝わってきます。

Z世代の観察が趣味のようになっている私も毎回、
知らない、、と思うこと多しなのですが、、(笑)

◎Z世代の今を切り取るトレンドキーワード

・えもじの子(仮)
2024年11月、LINEのデフォルト絵文字として突如追加。
名前も背景も明かされないまま、SNSで「気づいたらLINEにいた」と話題に。
意味を押しつけられず、余白を自分で埋められる存在がZ世代の心をつかんでいます。

・シール帳やシール交換の再ブーム
小学生時代の遊びを、今また楽しむリバイバル現象。
「誰かと比べず、好きなものを好きに集める」行為そのものが、癒しの時間に。

・タイカルチャー(T-POPやタイドラマ)
サブスク動画で日本語字幕付き配信が増え、Z世代の支持がじわじわと拡大。
韓流に続く、新しい選択肢としての異文化です。

・薬膳・漢方への注目
体調不良になる前に整える未病という考え方が若者にも浸透し始め
「自分で整える」セルフケアの一環として薬膳スープや漢方ドリンクが人気。

・編み物などの「整える」クラフト
スマホやSNSから少し離れて、無心に手を動かすデジタルデトックスな時間。
編むことで気持ちを整え、自分に還る感覚を大切にする動きが広がっています。

◎共通して見えてくるのは、「自分のものさし」で選ぶ感性

こうして並べてみると、それぞれのキーワードには
「懐かしさ」や「余白」、「自己ケア」や「多様な関係性」といった、
Z世代が大切にしている価値観が色濃くにじんでいます。

正体不明の「えもじの子(仮)」に惹かれるのは
意味を押しつけられず、自分で意味づけできる心地よさがあるから

シール帳や編み物、漢方などは、誰かのためではなく
「自分のために」過ごす丁寧な時間として人気が再燃。

タイカルチャーに見られるのは、国や言語、性別を超えて
「誰とどう在るか」を自分で決めていいという関係性の自由さ。

誰かの価値観に合わせるよりも、
「自分の感覚にフィットするか」が最重要。
そんな、「自分のものさし」で世界を楽しむ姿が見えてきます。

◎マーケティングにも活かしたい、「余白」と「意味づけの自由」

「正解」や「役立ち」だけでは、心が動かない時代。
商品・サービスにも、受け手が「自分なりに意味づけできる余白」があることが、
これからの共感づくりにおいて重要なカギになりそうです。

あなたの商品・サービスには、
受け手が「自分ごと化」できる余白があるでしょうか?

もしなければ、そこに少し「感情の居場所」を用意してみてください。
ファンとの距離が、ぐっと近づくかもしれません。

Z世代が選ぶ2025年トレンド10選と2026年予測(MERY調査)
https://www.commercepick.com/archives/77767

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