まだまだ伸びる、変化する、注目の冷凍食品市場

マーケティングコラム

新年度、スタートしましたね。
福岡は桜が満開で、ワクワクの気持ちに華を添えています!

さて、何かと忙しい新年度にも心強い味方となってくれるのが「冷凍食品」です。
私自身、いつも助けてもらっています!

実は今、冷凍食品は「手軽」なだけでなく

「おいしい」
「栄養バランスが良い」
「おしゃれ」

と、三拍子揃った頼れる存在へと進化を遂げています。

2024年現在、冷凍食品の市場規模は約1兆3,000億円。
さらに世界では、2032年までに4,573億4千万米ドル(約68兆円)に達すると予測されており
非常に注目される市場となっています。

ちなみに
2024年の売れ筋ランキングNo.1は何だと思いますか?

東芝データ調べによると

第一位 味の素冷凍食品 ギョーザ12個入
第二位 ニチレイフーズ 本格炒め炒飯 450g
第三位 イートアンドフーズ 大阪王将 羽根つき餃子 12個入

だそう。
一度は利用された方も多いのではないでしょうか。
(どれも家の冷凍庫に入ってまーす。笑)

そんな中、人気急上昇なのが「ワンプレートタイプ」です。

ご飯、メイン、野菜の副菜がひとつにまとまっていて
レンジで温めるだけで栄養バランスのとれた食事が完成。

調理器具や食器を洗う手間もかからず、節水にもなると
若い世代から、ファミリー、シニアと幅広い世代に人気のよう。
つい先日、知人も「一人暮らしの親に送りました!」と言ってましたね。

スーパーの品揃えも年々豊富になり
nash(ナッシュ)といったサブスク型の冷凍食サービスも好調です。

また、物価高により野菜の価格が不安定な今、冷凍野菜の需要も急増中。
昨年の冷凍野菜の販売額は過去最高を記録し
2017年の1.7倍に成長したと言われています。

旬のタイミングで収穫・冷凍された野菜は栄養価が高く、調理も楽
まさに一石二鳥ですね。
(はいはい、家の冷凍庫に入ってまーすPart2。 笑)

さらに、最近では「健康志向」に応える商品も登場。
プロテイン入りの餃子など
「栄養をしっかり考えて摂りたいけど、手間はかけたくない」
そんな層にぴったりな商品が増えています。
「冷凍=ジャンクフード」という過去のイメージは、すっかり過去のものです。

(やはり、「『手抜き』ではなく『手間抜き』です」と
市場価値を変える発信を行った
味の素のナラティブストーリーの展開は大きかったかと)

この市場の成長を支える背景には、冷凍技術の進化があります。
食感や風味を損なわず、できたての美味しさを再現する技術が向上
さらに冷凍設備も安価で導入しやすくなったことで
小規模レストラン等でもオリジナル冷凍商品の開発が可能になりました。
参入のハードルが下がったことで、多様なプレイヤーが市場に加わっていますから
今後は「コレも冷凍食品!?」と、いろんな商品が出てきそうです

市場の成長とともに
さらなるニーズに応えていくフェーズに入っていくことでしょう。
例えば、健康志向やwell-beingと掛け算されながら
「パーソナライズドな冷凍食品」。
健康食や介護食など、人生100年時代の高齢化社会に向けて
「手軽さ」と「やさしさ」を兼ね備えた商品が
求められるようになるのではないかと思います。

オフィスatでは、このような市場動向をしっかり捉えながら
ターゲットに刺さるペルソナ設定やインサイトの深掘り
そして心を動かすコンセプト設計までトータルにサポートしています。

「新しい価値をどう作り、どう伝えるか一緒に考えたい!」
そんなご相談も、ぜひお気軽にどうぞ。

この春も、皆さまのビジネスにちょっとしたヒントと彩りを添えられますように。
次回のコラムも、お楽しみに♪

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