祝・アカデミー賞受賞! 世界的ヒット、5つの要因

マーケティングコラム

最近、エンタメのニュースが続いています。
キーワードは、「日本から世界へ」です。

昨日は、第96回アカデミー賞で
「君たちはどう生きるか」(宮崎駿監督)が長編アニメーション賞
「ゴジラ-1・0(マイナスワン)」(山崎貴監督)が視覚効果賞
嬉しいニュースが飛び込んできましたね!
(役所広司さん主演の『PERFECT DAYS』も惜しかったー)

「君たちはどう生きるか」は日本では賛否両論でしたが
海外では大ヒットに。
芸術性の高さはもちろんのこと、内容について鈴木Pは会見で
「ある種、旧約聖書の最後の黙示録。宮崎駿の黙示録だと思ったんです。
それがアメリカの人には受け入れやすかったんじゃないかな」
と語っています。

一方で、
「DRAGON BALL」「Dr.スランプ」の生みの親、漫画家・鳥山明さん
「ちびまる子ちゃん」の声優・TARAKOさん
の訃報に胸が痛みました。
「日本から世界へ」、先駆的にその流れをつくった鳥山さんでしたし、
アジアの人気に火をつけたちびまる子ちゃんでした。

また、2月に公開の
賀来賢人が主演とエグゼクティブ・プロデューサーの一人を務める
Netflix「忍びの家 House of Ninjas」が
Netflix週間グローバルTOP10で1位を獲得。
大谷翔平選手の「見てます」発言でさらに注目されています。

実はこの作品は、賀来賢人の「持ち込み企画」。
「忍び」×「家族」をテーマにした理由をこう語っています。

「“忍び”というカルチャーが、おざなりになっているんじゃないかと思ったんです。
これは子どもと忍者村へ行った際に感じたことなんです。

子どもは興奮しているし、外国人の方もめちゃめちゃ興奮している
でも、僕たち日本人の大人からすると、どこか冷めた感覚があって
”ちょっともったいないなぁ”と思ったんです。これをエンタメに昇華できたら、
”きっと世界中が楽しめる作品になるんだろうな”と感じたのはそこからですね」

「”普遍的なもの”を撮ってみたいというのがあって、
”僕の中の普遍って何だろう?”と考えたときに、
それが家族だったんです。
忍者と家族、その2つのキーワードをくっつけるところから
作業が始まったっていう感じですかね」

(参照:https://otocoto.jp/interview/houseofninjas0215/

これらの作品から5つのポイントが見えます。

1.普遍的なテーマ
家族や宗教観、命など

2.日本の個性
3.エンタメ力

例えば、宮崎監督の「映像美」「世界観」
山崎監督の「日本式VFX」
忍びの家の「忍者」「俳優」

4.海外視点
忍びの家のデイヴ・ボイル監督
PERFECT DAYSのヴィム・ヴェンダース監督など

日本の良さを海外視点でどう描くか
邦画と海外映画の融合です。

この掛け合わせが、ヒットの要因だと言えそうですね。

そしてもう一つ

5.エンタメインフラの多様化

Netflixなど、新しいエンタメインフラが
追い風になっているかと思います。

忍びの家のように、自身の企画からはじまり
即、世界へ、というケースが増えていきそうです。

「日本から世界へ」。
エンタメのこれからの動きにますます注目です。

そして、御社の商品・サービスも
「日本から世界へ」の視点で見るとさらに市場が広がるかもしれません。
ぜひ海外視点でチェックしてみてくださいね。

 

 

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