女性たちが地方から逃げ出している
先日、30歳の誕生日を迎えたばかりという
女性Aさんと雑談をしていた時のこと。
彼女の発言に、思わず「ちょっと待った!」と
言ってしまいました。
Aさんは、いつもイキイキと仕事をしている
バイタリティのある将来有望な女性です。
そんなAさんが発したのは
「私、生まれ変わったら男になって
思いっきり仕事したいんですよねー」というもの
「おー、ヤル気があっていいねぇ」
そんな風に思いましたか?
私も一瞬その言葉が頭をよぎりましたよ。
でも、いや何か違うゾと。
それは、今の社会では女性のままでは
バリバリ働けずにつまらない、と
諦めているってことですよね。
「ちょっと待った」の後に私は
Aさんにこんなことを伝えました。
それだけ仕事が好きなのであればこそ、
来世まで待たずに、今思いっきり仕事をしようよ。
ただしそれは、男化して
男性と同じように働くということではなく、
女性の新しいやり方を切り拓く
ファーストペンギンとして
自分がやりやすいと思う風土に変えたらいい。
多様化が叫ばれている今こそいいチャンス。
ところで、こんな風にやる気のある女性ほど
地方から逃げ出していることをご存じですか?
とても興味深い本があります。
「女子」に選ばれる地方・提言書2022
www.amazon.co.jp/dp/4877973109
東京の一極集中、地方の人口減少が進んでいますが、
人口減少を性別で調べてみると、驚くことに
男女差がハッキリと見て取れるのだそうです。
地方の若者が、進学や就職で都会へ出る
そんな構造は特に不思議ではありません。
ただ、女性の率は年々増えているのだそうです。
しかも男性はUターンで戻ってきても
女性は戻ってきません。
地方の男性化・都会の女性化です。
これは何を意味しているのかというと、
地方の企業には女性が活躍できる職場がない、
地方の風土が押し付ける
女性への伝統的役割の圧力に耐えられない、
そんな女性たちの意思表示なのだそう。
「女子」に選ばれる地方、企業でなければ
これから先、生き残れません。
だったらどうしたらいいのか、
という提言書でもあるこの本はおススメです。
様々なデータも満載で、非常に興味深いです。
www.amazon.co.jp/dp/4877973109
プロテニスの大坂なおみさんが
妊娠、産休を宣言しましたね。
来年にはコートに戻って来るよ、と明るく宣言。
25歳という年齢での出産は生物的にも適齢ですし、
産後の体力もじゅうぶん。
日本の企業でも、これが普通にならなければ
女子はそのうち日本からも逃げ出すかも。