外国人技能実習制度と女性活躍推進?!

マーケティングコラム

ニュースで「岡三食品(田所雅江社長・岡山市)」
という会社を知り、いたく感動しました。

それはコロナで職を失った外国人労働者を
カップルで受け入れているという話でした。
住居も提供し、妊娠中の彼女には
「体がきつければいつでも休んでいい」と
社長はまるでお母さんのよう。

岡三食品は、最近よく見る『むき甘栗』の
国内唯一の専業メーカーだそう。
コロナで爆発的に消費量が増えていて、
多くの人手を必要としているという中での
外国人雇用です。

お互いの利害が一致したんだなということで
素晴らしいなと思いますが、
感動したのはそこではありません。
社長の発言です。

外国人労働者といえば、技能実習生がいます。
でも「それは使わない」という発言でした。
実は以前苦い経験があったというのです。

技能実習生は期限がありますが、
その終了の前日に、全員がいなくなったそう。
彼らは日本に来るのに多額の借金をしています。
それを返すためには、実習生の期限だけでは足りず、
もっと長期間日本で仕事がしたいのです。

社長は「技能実習制度には欠陥がある」と断言。
色んな事情も考えずに使い捨てになっている。
企業側のメリットだけではなく、
お互いがウィンウィンでなければならない、と。

まったくその通りだと思います。
ここに、私は女性の母性を感じました。
同じ人間として働く人の幸せを考える姿勢に。

技能実習制度の問題はよく耳にします。
自殺者まで出しているというのに、
一向に是正されないことに
私自身苛立ちを感じていました。

制度を作った現場、使い捨てにする企業、
その現場には女性の姿は想像できません。
ストッパーとなる別の視点がないことが
問題なのではないかなと思うのです。
これぞダイバーシティ(多様性)の大切さ。

やはり、政治や企業の上層部に
もっと女性が出て行かないといけないです。
こんなことをしていたら
日本という国に愛想をつかされるんじゃないかと
不安に駆られます。
世界のジェンダーギャップ121位ですし。。。

と、ちょっとニュースから飛躍しすぎですが、
ちょうど「女性活躍推進」をテーマにした
講演資料を作っていたので
勝手にヒートアップしてしまいました!?

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