シニア消費は「関係性市場」か? マーティングの新視点

マーケティングコラム

先日、母(89歳)と義母(83歳)を連れて、大型ショッピングモールへ買い物に行ってきました。
母2人一緒の買い物は、もう何年ぶりでしょうか。
結果から言うと……体感、いつもの5倍くらい時間がかかりました。笑

歩くのが大変。
カートはほぼ杖代わり。
目的地を探しながら行くのも、2階へ行くのも、トイレにひと苦労
横に広いモールはそれだけで体力勝負です。

売り場に着いても、
「字が小さくて読めない」
「どこに何があるのかわからない」
「探して歩き回るのはきつい」

私は2人の要望を聞きながら、
あっちへ、こっちへ商品を探して持ってくる「買い物コーディネーター」。

最終的には2人ともご満悦。
「楽しかったね!」と嬉しそうに帰路へ。良かったです!

◎「買えない」のではなく、「たどり着けない」

今回強く感じたのは、
シニア世代は「買い物を楽しみたい」という意欲がある。
けれど、「買うまでのプロセス」が難しくなっている、ということ

広い売り場。
小さい文字。
情報量の多いPOP。

選ぶ前に、疲れてしまう。

消費の主役でありながら、
その環境が十分に追いついていない場面もあるのだと感じました。

◎シニア消費のサポーター

今回の買い物で、もう一つ印象に残ったことがあります。
それは、私たち世代の立ち位置です。

私は消費者でありながら、
同時に「シニア消費をサポートする存在」でもありました。

日本の65歳以上人口は約3,600万人。
一方、年齢別で最も多いのは「50〜54歳」。

この世代は、
・まだ購買力があり
・親を支える立場にあり
・デジタルにも比較的強い

いわば、シニア市場を支える世代です。

シニア市場は、本人だけで完結しているわけではない。
支える人がいて、初めて成立している。

そう改めて実感しましたね。

◎シニア市場には、2つのアプローチがある

シニア市場は、2025年時点で約101兆円規模とも言われています。
そのアプローチは、大きく2つ考えられます。

① シニア本人を徹底サポートする
丁寧な説明、大きな文字、電話対応など。
直接的な安心感につながりますが、人的体制や投資も必要です。

② 「支える人」をサポートする
付き添い世代が、
探しやすい、説明しやすい、共有しやすい環境を整える。
こちらは比較的少ない投資で
既存顧客に“サポート需要”を重ねられる可能性があります。

◎消費は「個」ではなく「関係性」で起きている

母たちは「自分で選びたい」と思っています。
そこに、少しの支えがあれば、もっと快適になる。

消費は、個人の行動でありながら、
実は家族や周囲との「関係性」の中で成立しています。

シニア市場は、高齢者市場というより、
「関係性市場」なのかもしれません。

誰が主役かだけでなく、
誰が支えているかまで見る。
そこに、次のヒントがあると感じた一日でした。

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