変わっていく世界と 変われない日本?!
世界経済フォーラムが毎年発表している
ジェンダーギャップ(男女格差)指数
2023年版が発表されましたね。
日本のジェンダーギャップは、125位/146ヶ国
過去最低だとマスコミは騒いでいますが、
確かに昨年の116位から下がりましたよ。
でも、その前は120位、その前の年は121位と
ずっと低迷してるんですよね。
ただ、同じ120位代の推移でも、
マスコミの取り上げる頻度が確実に増えていて、
ということは、世の中的にも
「これはマズイんじゃないか」という意識が
やっと浸透してきたってことでしょうか。
この125位がどのくらい酷いのかを説明しましょう。
ビリの146位はアフガニスタンで、
言われてみれば「なるほど」かと。
日本より下位には、イラン、トルコなどの中東や
ギニア、マリなどアフリカの国が並びます。
車を女性が運転することを禁止していたり、
女性には教育を受けさせないような国です。
ちなみに、今も政情不安のあるミャンマーや、
ずっと日本の後塵を拝していた韓国・中国も
今や日本より上位なんですよ。
実は今の日本、東アジアでダントツビリです。
フィリピン(16位)
シンガポール(49位)、
ベトナム(72位)
タイ(74位)
インドネシア(87位)
韓国(105位)
中国(107位)
少し分解してみましょう。
この指数は4つの分野で調査されています。
「経済」「教育」「医療」「政治」
この中の「教育」と「医療」については、
完全とは言いませんがほぼ男女同等です。
私たち女性も普段この分野で、
特に差別を感じることはありません。
(どこかの大学入試で差別はありましたけど)
足を引っ張っているのは「経済」と「政治」です。
経済分野では、役職を持つ女性が少ないこと、
パートやアルバイトで収入が少ないなど、
格差スコアは0.561と、男性の約半分です。
※スコアが1に近づくほど同等
政治に至っては、1位のアイスランドのスコアが
0.921に対して、日本は0.057とケタが違い、
138位/146ヶ国と悲惨です。
5月末にあったG7サミット、
男女共同参画・女性活躍大臣会合では
日本の大臣だけが男性で、浮いてましたね。
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20230625-OYT1T50122/
2006年に始まったこの指数発表ですが、
日本は最初80位でした。
全体のスコアは0.645と、今年もほぼ同じです。
ところが順位はどんどん下がっていて、
2007年は91位、翌年98位、101位、、、、、
この意味が分かりますか?
スコアは変わらず順位が下がるということは、
世界はどんどん変化しているのに
日本だけが「何も変わらない」ってこと。
もちろん、だから何だと言うこともできます。
世界に後れを取っては本当にいけないのか?
この順位を上げることが幸せなことなのか?
その話は、、、、
長くなるのでまた次回にでも。