できる人ほど去っていく 転職市場は拡大中

マーケティングコラム

先日、
『ママ・ドラフト会議in福岡』を見学してきました。
その様子はこちら↓
https://mamawork.net/report/11181/

2014年にスタートし38回目を迎えた通称ママドラ。
実はとても高いスキルを持っているのに、
子育て中で短時間しか働けないというだけで、
非正規や単純労働でしか働けず差別されるママたち。
企業の方にいくら話しても、リストを見せても
なかなかピンと来てもらえない。

だったら、実際に会ってもらおう!
ママたちの
キャリアに対する思いを直接聞いてもらおう!
彼女たちのプレゼンを聞けばきっと企業側も見直すはず!
そんな熱い思いでスタートしました。
(実はワタクシ発案者です)

いまだに驚きを持って報じられることには
(有難いけど)正直複雑な思いも感じます。
もちろん企業の理解はかなり進んだし、
柔軟な働き方でも採用したいと参加する企業も増えてきました。

が、何より変わったのは参加側の女性たちです。
スタート時多かった専業主婦やプチ起業のママたちから、
現在「正社員」で働いているのにも関わらず、
もっといい職場がないかと、
有休を使ってチャレンジする女性たちの出現です。

いいですか、
今正社員でバリバリ活躍しているのにですよ!
しかも、現職の営業で成績が表彰されたりする方で
さらにビックリです。

その理由は、バリキャリで心身ともに疲弊しているから。
やる気だけで頑張っているけど、
男性たちと同じ働き方でヘトヘトなんです。
仕事も子育ても手を抜きたくない、でも思いだけでは続かない。
そんな彼女の心に気付きもしない会社は見限ろうと、
新天地を求めて参加しているのです。
(ここに参加している企業はテレワークができるなど
柔軟な働き方の企業ばかりですから)

さらに今回嬉しかったことがありました。
前回のママドラを紹介したRさんが、
なんと採用側として参加していたこと!

Rさんも元々正社員でバリバリ働いていたのですが、
前述の方のように理解のない職場で疲弊していました。
「そんな会社は脱出したら」と私がママドラを紹介し、
そこで出会った企業に転職を果たしていました。
(前職の企業の方ゴメンナサイ)

そのRさんが、今度はママを採用する企業側として
参加していたんです。
自分のような思いをしているママを救いたいと。
もちろん、Rさんの仕事ぶりを会社が評価したからこそ、
追加の採用に踏み切ったのは察して余りあります。

いかがでしょうか。
柔軟な働き方ができない会社は、
淘汰されていく時代がやってきました。
転職市場はこの10年で5倍の規模になっています。
ただでさえ人が足りない時代、
選ばれる企業にならなければ人は採用できません。

勘違いして欲しくないのは、「柔軟な働き方」とは
決して「テレワークができることではありません。
「働く人それぞれの事情を汲み取ってくれる」
柔軟性のことです。

そしてその事情は、会社や個人によって様々です。
「●●●すればOK」のような魔法の一手はありません。

ではどうしたらいいかというと、
まずは社内の女性たちの声を聞くことです。
困っていることは何か、どうして欲しいのか
本音を聞き出すことです。

「聞きたくないこと」も出てくると思いますが、
そこを乗り越えなければ生き残れないでしょう。
企業の覚悟が問われています。

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