シンママの苦境と女性活躍との関係性
「シンママ」という言葉をご存知ですか?
シングルマザーの略です。
ひとり親、母子家庭、などの言葉から連想されるイメージを払拭し
もう少し前向きな響きがある気がします。
「バツイチ」みたいな感じでしょうか。
先日、シンママをテーマにした自主上映の映画を観てきました。
ドキュメンタリー映画
「The Ones Left Behind 取り残された人々
:日本におけるシングルマザーの苦境」
監督のインタビュー記事▼
https://globe.asahi.com/article/15528058
シンママの半数以上が
貧困ライン以下で暮らしているという現状。
朝から晩まで働いて、子どもの世話をして、
自分の時間なんて全くないギリギリの生活は
見ていて胸が苦しくなりました。
課題は様々あるのですが、
私の守備範囲である女性活躍との関連で言うと
まず何と言っても非正規就労の多さ。
ワンオペでの子育てですから、
残業なんて無理、フルタイムも怪しい、
そうなるとどうしても、時給の仕事にしか就けない。
昇進や賞与の対象にもならないので
学生アルバイトの延長程度にしか稼げないのです。
「女性が働きやすい柔軟な組織に」と言っているのは
こんなところにも繋がっています。
私たちの未来に繋がる子どもを
必死に育ててくれているシンママたちに対して、
こんな仕打ちでいいんでしょうか。
50歳代が同級生200万人もいるのに対して、
今は70万人を切り人口減少は猛スピードで進んでいます。
そんな大切な子どもたちのためにも、
もう少し豊かになって教育も受けてもらわないと
私たちの未来も危ういです。
もうひとつは政治や行政でしょう。
たとえば、養育費を払わない夫に対して
なんの罰も強制力もないなんて驚きです。
(世界では罰則があるのが当たり前)
そこに法律を作らないのは、
昔の政治家たちが平気で浮気をしていたからでは?
なんて密かに疑いたくなります。
女性政治家を増やす意義は、
こんなところにも出てくると思います。
また、様々な支援を受けに行く行政窓口も
対応が冷たかったり、縦割りで何度も同じことを聞かれたり、
何より書類が分かりにくかったりと、
疲れ切ったシンママの足が遠のくのは問題です。
数字で見るシンママの現状▼
https://www.single-mama.com/status/
シンママの貧困は子どもに連鎖します。
そんなことでは日本はどんどん貧しくなります。
「子育てするのはソン」などと言う若者が増えているのも
疲れ切ったママたちを見ているからではないでしょうか。
子育てする幸せな大人を増やしたいと思いませんか?
まずは御社の組織を柔軟にすることなど、
やれるところからやって行きましょう!
余談ですがこの上映会で嬉しかったことがあります。
それは、福岡での発起人であるシンママOさんが
私たちが運営している「福岡キャリア・カフェ」で
夢を叶えていったことです。
カフェに参加して自身の夢を語っているうちに、
様々背中を押され、視野を広げ、仲間を増やし、
ついには賛同者が現れ、上映会を実施するに至りました。
カフェの目的は「福岡女性のネットワーク形成」ですから、
まさに私たちが目指していた姿であり
運営者としては嬉しい限りです♪
福岡キャリア・カフェ▼
https://fukuoka-careercafe.net
今週末は100人超が集まる大交流会です♪
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オフィスat講演・講師の実績多数
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