男性の働き方を変えると女性も幸せになる

マーケティングコラム

先日厚労省が発表したデータに
従業員300人超の企業に勤める女性の平均賃金が
男性の69.5%にとどまるというものがありました。
https://www.rosei.jp/readers/article/86558

これがジェンダーギャップ世界ランキングで
日本が125位に甘んじている原因のひとつです。

でもこれが女性差別に由来するかというと
違うんですよね。
男女雇用機会均等法という法律がありますから
男女で賃金に差をつけることは禁止されています。

ではなぜこんなに差が付くのかというと、、、
理由は大きく2つあります。

ひとつは「管理職に女性が少ないから」です。
それだけ手当が付かないので差が開きます。
もうひとつは「非正規や時短、育休が多い」ので
どうしても賃金が低くなります。

まあ、でもだからといって、
女性をみんな正社員にしろとかフルタイムにとか
それも実はちょっと違うんですよね。
短時間「が」いい人もたくさんいますから。

今は何だか男性の働き方が正解で、そこに
女性側を近づけようとばかりしている感じがします。
「女性活躍」に違和感のある女性が多いのも
そこが原因じゃないでしょうか。

だから発想を逆転して、、、
男性ももっと時短が増えればいいんですよ。
管理職を望まないというキャリアダウンもいいし、
男性にも色んな人がいていいという風土をつくる。
ここにも多様性が必要です。

ちなみにジェンダーギャップランキングの上位国は
決して全員が正社員なわけではありません。
男性にもパートがいたり育児休業を取ったり、
女性と同じような働き方があるからこそ、
「ギャップ」が少ないというわけなんです。

男性も100働きたい人ばかりじゃないのに
それを求められて疲れている人が
日本にはたくさんいるんじゃないでしょうか。

※私が理事をしている「八おき塾」には
そんな社会に飛び込めず引きこもってしまう
男子がたくさんいます。

男女ともに、いろんな選択肢があることが
大事なんだと思います。
そうすることで、育児や介護が
女性だけに偏ることもなくなるのでは。
病気療養や不妊治療の人なども、
辞めずに済む方法が検討できるかも。
いろーんな働き方があれば、
マイノリティだらけになって
人のことも気にならなくなると思います。

そうは言っても、私も10年位前までは
昼間のスーパーで買い物する若い男性を見ると
「働いてないのか?」と思ってしまったり
(平日休みの仕事だってあるのに)
ひとりでベビーカー押してる男性見ると
物珍しそうに見ちゃったり(ごめんなさい)
アンコンシャスバイアスがありましたから
なかなか難しいんですけどね。

でも、もう慣れましたよ。
意識することで徐々に消えていくものです。

皆さんも、
「男のくせに」とか「女のくせに」と思った時
「あれ?何でそう思ったんだっけ?」と
ちょっと意識してみてください。
アンコンシャスバイアスに気付くことが
できるようになります。

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