カジュアルギフトでクチコミプロモーション!?

マーケティングコラム

この時期になると、百貨店やネットショップでは
ギフトコーナーが現れ、あ、もう年末に向かうのね!と感じます。

2023年の国内ギフト市場規模は
前年比101.3%の10兆6,670億円で推移すると予測されています。

お歳暮などのフォーマルギフトは
時代の流れと共に縮小傾向にあるものの
コミュニケーション手段としてのギフトは
形が変わりながらも定着しているようです。

大日本印刷の調査では、ギフトを大きく3つに捉えています。
https://mag.sendenkaigi.com/senden/201806/casual-gifting/013340.php

・お歳暮や母の日などの「シーズンギフト」
・結婚や誕生日などの「ライフイベントギフト」
・日常的なお礼やお土産などの「カジュアルギフト」

ギフト実施率調査では
「誕生日のプレゼント」が最も高く34.5%。
「母の日のプレゼント(32.7%)」、「お中元、夏ギフト(32.4%)」
と続きます。

ここで注目なのは、「カジュアルギフト」です。
フォーマルギフトが苦戦する中、プラス成長しています。

「旅行のお土産」「日常的なプチギフト」
「訪問時、外で会うときの手土産」など。

平均単価は1500~3000円と低いですが、実施回数が多いんです。
特に「日常的なプチギフト」は、学校や職場など日常的に贈られています。

カジュアルギフトの特徴は
・よりパーソナル(好みや利用シーンなど)
・親密な間柄においてより重要
・Z世代との相性もよく
・ネットギフトほか多様
・日常商品もギフトになる
・クチコミ消費につながりやすい

「日常商品もギフトになる」
「クチコミ消費につながりやすい」
は、特に他のギフトと違うところで
「うちはギフトは関係ないかなー」と思っている企業も
ギフト市場を開拓できるチャンスがあります。
実は企業側が知らないだけで、もう既に
カジュアルギフトとして買っている顧客はいるかもしれません。

私の場合も、最近もらったものを思い返すと
・コレめっちゃ使えるよ!の200円のスパイス
・使い心地が最高だから!の1000円歯ブラシ
・たぶんこの味は好きだと思うよ!の580円味噌

はい、思いっきり日常品です。笑
そして、そこには「よかったよ!」「好みを知ってるよ!」と
クチコミとコミュニケーションが入っています。

その結果、私は3つの商品全て新規顧客になるのでした。笑

カジュアルギフトという名の「勝手にクチコミプロモーション」が
広がっているわけです。

上記の商品は、カジュアルギフトを狙って作られたわけではありませんが
こういう手土産やお土産などのニーズがあるのですから
私はクライアントには、クチコミプロモーション施策の一環として
ワンコイン内とか1000円程度の
買いやすい商品を準備しておくことをオススメしています。

御社の商品はいかがでしょうか。
視点を変えてみると、これまでにないギフトという
新しい市場を開拓できるかもしれません。

あと、ギフトにはもう一つ、「自分へのご褒美ギフト」があります
が、この話はまた別の機会に!

 

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