岸田政権にも教えたいリサーチを省く危険性

マーケティングコラム

先日、ある特産品についてのリサーチを行いました。
どなたもご存じの非常に身近な食材でしたので、
おおよその仮説を持って臨んだのですが、、、

実際にリサーチしてみると、
大きなズレはありませんでしたが、
思いもよらないデータも集まり驚きました。
特産品の地元とそれ以外のエリアとの認識の違い、
九州と関東との使われ方の違いなど。

産地エリアに住む人、九州・関西・関東に住む人と
様々なエリアの方に参加いただいた座談会では
「へーっ!」というような意見も飛び出し、
エリアによる価値観の違いに驚きました。

そして、自分の価値観だけでモノを見る危険性を
改めて教えられました。
「当たり前」と思わずに、
様々な人の声を聴くことは本当に大事です。

この食材が身近な私たちでさえこうですから、
そうでない人はなおさらですね。

一方、周囲でザワついているのが
岸田総理の「育休中のリスキリング」発言です。
こちらはまさにリサーチ不足の失敗事例でしょう。

“27日の参院本会議で、
賃金上昇やキャリアアップに向け、
産休・育休中のリスキリング(学び直し)を
「後押しする」と答弁した”

周囲のママたちからは悲鳴に近い声が上がっています。

「育休とあるが休みじゃない!」
「命と向き合ってヘロヘロなのに考えられない」
「学ばねばという呪縛をかけないで」
「ゼロ歳児と1日向き合ってみろ」
などなど。

当事者の声を聴いていれば、
まずこんな案は出てこなかったのではと思います。

「~であろう」というのはその人の想像。
政治でもビジネスでも、
「自分の価値観は一部でしかない」という謙虚な姿勢で
周囲に耳を傾けることは、
遠回りのようで結局は近道なんですよね。

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