大企業の働き方改革は、地方企業にとっての脅威

マーケティングコラム

新しくハピレボの「採用ブランディング」に
取り組み始めたクライアントがあります。

求人広告に出してもなかなかバイトが集まらない
正社員に至っては、ほぼ反応ゼロとのこと。
とてもお困りの様子でご相談がありました。

ここの商品やサービスの質はとても高いし、
ファンもしっかりついています。
社内の人間関係や働きやすさも抜群ですし、
社員たちは口々に「やりがいがある」と言います。

それなのにナゼ?

答えはすぐにわかりました。
それは、オウンドメディアの中に
採用に関するものがひとつもないからです。

商品やサービスについてのWebサイトは
センスの良いものがしっかりありますが、
そこで働いている人の顔や企業としての魅力を
語っているものがないのです。

求職者は、その企業がどんな雰囲気で、
そしてどんな未来に向かっているのか
長く働こうと思えばなおさら知りたいものです。
求人広告のスペックだけでは伝わりません。

もうひとつは立地です。
クライアントがあるのは都会ではなく
かなり郊外にあります。
(それがウリでもある施設があるのですが)

ですから、そのエリアから採用しようとすると
求職者の母数そのものが圧倒的に足りません。
優秀な正社員が欲しいとなると、なおさらです。

そこで発想の転換を提案しました。

狭い通勤圏内で求職者を探すのではなく、
エリアをグンと広げ、
移住も視野に入れた採用活動にしようと。

たまたま近いから働く、という人材ではなく
「ここで働きたい」とわざわざやって来る人を
採用しようという方向性を定めました。
もちろん、それだけのポテンシャルが
このクライアントにはあるからです。

そしてここからは、ハピレボが得意とする
コミュニケーションのブランディングです。

企業のミッションや価値を改めて言語化し、
どんな人材に来てもらいたいのかを見極め、
ペルソナの心に届くPR方法を設計していきます。

そしてこれをatだけで考えるのではなく、
クライアントの幹部や社員と一緒になって
納得するまで話し合うところが醍醐味です。

何だかワクワクしますね~
進捗ありましたらまたご報告しますね!

ちなみに、世の中の労働環境は
今ものすごく大きく変化してきています。

コロナによるリモートワークはもちろん、
老舗温泉旅館でのワーケーションとか、
NTTのように転勤を廃止する企業が現れたり
全日空はなんと飛行機通勤もありで
実際鳥取県から羽田に通勤するCAがいるそう。

このように柔軟な大企業が増えてくると
地方の企業の人材難が心配です。

転勤がイヤだから地元企業に就職する、
そんな人が地方にはたくさんいます。

それが、地元を出ていくことなく
大企業に入ることができるようになるのなら
そちらを選ぶ人が増えるのは必然です。

地方の企業は、
今のうちに優秀な人材を確保しておくか、
柔軟な働き方に変化させておかないと
どんどん人材を大企業に吸い取られ
立ち行かなくなるかもという危機感を
持った方がいいのではと思います。

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