97.3%のアラフィフ女子がSNSを毎日使いこなす! 〜購買影響力No.1アラフィフ女子@福岡のSNS利用状況調査〜

マーケティングコラム, 調査分析データ

株式会社オフィスatは、この度オフィスatが拠点を置く福岡でWEBアンケートを実施し、アラフィフ世代(45歳から54歳)を中心とした中高年層女性のSNS利用状況を調査した。

アラフィフ世代の女性たちは、購買影響力No.1、クチコミのセンターピンと言われ、幅広い世代とのつながりがあり、その影響力は大きい。世代間を繋ぐインフルエンサーの中核である彼女たちのリアルなSNS利用状況を分析する。

Q あなたはSNSを使っていますか?「はい」と答えた方、SNSを使う頻度はどれくらいですか?

SNSを使っているかという質問に、100%の方が「はい」と回答。また、使用頻度として「ほぼ毎日」が、97.3%。SNSは今やアラフィフ世代を中心とした女性たちにとっても、日常生活の必需ツールと言える。

Q どんなSNSを使っていますか?

Q よく使うSNSトップ3を教えてください。

 

「どんなSNSを使っているか」という質問には、1位「LINE」、2位「Facebook」、3位「Instagram」の順で多く、よく使うSNSトップ3の結果と一致する。トップのLINEが2位以下を大きく引き離す、SNSの中での主要ツールとなっている。

一方で、全国で幅広い年代の女性を対象にした同問の回答は、上位3位が、LINE、Instagram、YouTubeだった。これと比較すると、Facebookの使用率が2位と高いのは、Facebookが40代以上の利用者が多いからで、アラフィフ女性には効果的なツールの一つと言える。

Q 以下6つのSNS(LINE、Instagram、Facebook、Twitter、YouTube、ブログ)の主な使い方について、具体的に教えてください。

SNSの使い方について、連絡用としては「LINE」がトップに。情報収集用としては「Instagram」と「Facebook」が僅差で並び、ついで「YouTube」、「Twitter」、「ブログ」と続いており、SNSが情報を得るための重要ツールとなっている。発信用としては「Facebook」がトップに。次いで「Instagram」「ブログ」という結果となっている。「Facebook」は連絡用、情報収集用、発信用のいずれにも使われる傾向が高い。キャンペーン登録用としては、「Twitter」、次いで「LINE」となっており、消費者とのつながりを重視する企業には有効ツールといえる。アラフィフ女性がそれぞれの用途に応じてSNSを使い分けている実態がわかる。

Q あなたはSNSを使って、コメント投稿や写真掲載などの発信をした経験はありますか?「はい」と答えた方、具体的にどのような発信をしますか?

91.9%が「はい」と回答。1人1人がメディアとなって積極的に発信していることがわかる。具体的な発信内容として、「自身の近況報告」、「自身の気に入ったモノ」の写真投稿他、ペットの近況、レッスン紹介、イベントシェア、レストラン情報等、多岐にわたる回答が寄せられた。アラフィフ女性は、自身がよいと感じることを、積極的に周囲にシェアしたい意欲が高いことが伺える。

Q SNSに掲載されている情報をきっかけに、実際に商品やサービスを検索したり、詳しく調べたりした経験はありますか?「はい」と答えた方、実際に行ったり作ってみたもの、購入した商品、利用したサービスを教えてください。

98%が「はい」と回答。SNS上でのクチコミがきっかけとなり購買決定につながっていると言える。実際に行ったり作ったり購入したりしたアクションの対象として、「レストラン」「パン屋」「化粧品」などの回答が多かった。飲食店や日常で使用するもの以外に、「セミナー」など自己啓発のためのイベントへの興味関心も高い傾向が見られる。

Q あなたは、企業・店舗のSNSアカウントを「友達追加」や「フォロー」していますか?「はい」と答えた方、つながるきっかけはどこからですか?

88.5%が、企業・店舗のSNSアカウントを「友達追加・フォローしている」と回答。SNS上で企業とのつながりを求めている実態が伺える。追加・フォローのきっかけの場として、「実店舗・ショップ」が75.9%と最も多く、リアルな対面の場での実効性が高いことがわかる。次いで、「シェアされた投稿」50%、「WEBサイト・記事コンテンツ」48.1%と続き、知人や公式サイトが発信する情報からつながる傾向が高い。

一方で、全国で幅広い年代の女性を対象にした同問の回答では、1位「実店舗・ショップ」、2位「SNSキャンペーン」、3位「WEBサイト・記事コンテンツ」の順に多い。この結果をみると、アラフィフ女性の特徴として、Facebook等でつながるリアルな人間関係のある人からの「シェアされた投稿」を信頼する傾向にあり、アクションにつながっていると推測される。コロナ禍で対面機会が減る中、SNS上の投稿や記事は、女性客とつながる有効なきっかけになっていると言える。

また、「フォローしない」と回答した人はその理由として、「面倒だから」「よくわからないから」をあげている。

Q 企業・店舗のSNSアカウントとつながる上で重要視するポイントは何ですか?

トップの回答は「買いたいものの情報や割引・ポイントが得られる」。次いで「役立つ・勉強になる・参考になる」の回答が続き、アラフィフ女性が、「お得」と「学び」を享受できるメリットや実用性を重視する傾向が高いと言える。一方で、「元々好き・ファンである、好感が持てる」「投稿に惹かれる・投稿が面白い」と答えた回答も多く、共感できるSNSかどうかも、つながる上での重要なポイントとなっているようだ。

Q SNSで参考にしているアカウントやお気に入りアカウント、オススメしたいアカウントがあれば教えてください。

「クックパッド」「パン屋」「ランチ」「料理」といったキーワードが多く、食への興味関心が高い。飲食業界にとって、SNSの活用価値は高いと言える。また、コロナ禍で宅配需要が増えた影響か、主にLINEを活用した宅配便SNSの評価が高く、利便性を重視していることもわかる。

まとめ

  1. SNSはアラフィフ女性の生活必須ツールと言える。
  2. 連絡、情報収集、発信、キャンペーンと、用途に応じてSNSを使い分ける傾向がある。情報収集には複数のSNSを併用し、連絡には「LINE」が主、情報発信には「Facebook」「Instagram」が多く活用されている。
  3. 情報発信意欲は高く、自身がメディアとなりよいと感じたことや身近なものを、積極的に周囲にシェアする傾向がある。
  4. 身近な信頼できる人がシェアした情報に共感しやすく、SNSクチコミにより実際の購買行動や訪問するアクションをおこすきっかけとなりやすい。
  5. 企業・店舗のアカウントとつながるきっかけとして、「お得」や「学び」などの実利性を重視し、メリットを享受できると感じた場合や、「共感」できるかどうかの、ファンマーケティングが有効。

調査期間:2021年5月31日~6月11日
調査方法:インターネット調査
調査対象:福岡在住の女性111人
ー年代別内訳:44歳以下31人、45歳〜54歳61人、55歳以上19人
参考調査:「女性のSNS利用状況調査(株式会社ハー・ストーリィ)」
調査元:株式会社オフィスat

以上

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