「共創マーケティング」10年前と変化していることとは

マーケティングコラム

先日オンラインセミナーを開催しました。
テーマは「共創マーケティング」

資料を準備しながらたくさんの事例を目にしましたが
ここに来てグッと潮目が変わったなと感じました。

それは、相手へのリスペクトと
「共創」のその先の世界観を共有するという
質の高い繋がりを感じるものが増えたこと。

例えば、化粧品の原料開発の会社と、
廃棄物をどうにかしたい企業とが共創して
新しい製品を生み出しているという事例。
この「新商品開発」がゴールではありません。
その先にある社会課題を一緒に見据え、
「未利用資源を活かしてゴミ問題を減らそう」と
共創しているのです。

ユーザーコミュニティの事例でも感じました。

これまでにありがちなのは、企業側が一方的に
意見が欲しいためにコミュニティを作るので、
その意見に対して何か対価を渡さねばと
ポイントや商品を提供することを考えます。
相手へのリスペクトが足りないので、
「こんな薄謝で本当にちゃんと本音を話すのか」
などと疑心暗鬼が生まれます。

今回取り上げた成功事例では
コミュニティに参加するユーザーが
どうやったら心から楽しんで喜んでもらえるのか
そこにフォーカスしてとことん考えていました。
楽しいコミュニティにユーザーは何度も訪れ、
そのうち身内のようになり、
意見もバンバン提供してくれるはずです。

「共創マーケティング」の一番のキモは
お互いのWin&Winの着地点を見つけることです。
自分だけが勝ち抜けるという思想ではなく
一緒に業界を盛り上げる、社会課題を解決する、
そんな優しい社会に向かっていることが
嬉しく思える事例発表でした。

昨日の日経MJにこんな記事がありました。
「DXは女性活用がカギ」
社内協力の土壌を作るのに、
横の連携が得意な女性の力が活きるというのです。

まさに共創マーケティングも同じですね。
社内だけでなく、社外の企業連携などでも
風通しのよいプロジェクトになりますから、
ぜひ「女性活躍」とセットでお考え下さい。

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