「伝えている」と思っているのは自分だけ!?「伝わっている」ことの重要さ

マーケティングコラム

今週の「関ジャム」はアルバム特集(毎度番宣みたいでスミマセン)
※「関ジャム」とはテレ朝の音楽番組です

今はネットで1曲ずつ音楽をチョイスできる時代。
知っている曲だけ、流行っている曲だけ、
消費者は自分の欲しいものだけ選んで買うことができます。

でも、アルバム特集でミュージシャンたちの思いに触れると
あー、やっぱりアルバム全体で聴くのもいいなぁと思うのです。

曲と曲の間を3秒空けるのか、それとも2秒にするのか、
曲の順番はどうなのか、流れに込めたストーリーは、などなど。
そこには単体で聴くのとは全く違う世界が広がっていました。

ゲストで出演していたみちょぱは一般消費者代表。
「えーっ、知らない曲は要らない」などと最初は言ってましたが、
聴き方を学ぶと「ぜひアルバム聴いてみたい」と変化。

そうなんですよね。消費者は知らないだけなんです。
こうやって学ぶ機会をつくって理解を深めるのは大事ですね。

これはどんな商品についても同じです。
売り手はアレコレ本当に色んな事を考えて商品を作ってるけど
なかなかそれが消費者に伝わっていないんですよね。
だから、ちゃんと理解できるように伝えることが大事です。

「いやいやちゃんと伝えてる」と思ってるでしょ?
「伝えている」ことと「伝わっている」ことは違います。
リサーチしてるとそれが本当によくわかります。
伝えている【つもり】でも、いかに伝わっていないかが。

そういう私たち自身、自分のことはわからなくなります。
だから常に第三者の意見を聞くことを続けています。
「どう思う?」とか「どう見えてる?」と

中にいるとどうしても慣れや思い込みが出てきます。
そんな時、ぜひ周囲の第三者に聞いてみることをお勧めします。
もちろん、弊社を活用することはもっとオススメです!?

余談ですが、好きなものだけ選べる時代を個人的には危惧しています。
逆に言えば、嫌いなものは要らないということ。
嫌いと自覚していればまだいいですが、知らないモノも入ってこない。
新しい発見や偶然の出会いはどんどん減っています。

ネタバレOKであらすじ知ったうえで映画を観る、
知らないところは怖いので行かないor人の意見を聞いて行く
自身で発見したものを見極める目はどんどん弱まり、
自分の意見に自信がなくてTwitterを追いかける、、、、
ちょっと心配です。

アルバムの聴き方を教えるように、
効率化と逆のアナログな世界を教える手間を
省いてはいけないような気がします。

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