マーケター・オブ・ザ・イヤー2021に選ばれた女性の視点
マーケター・オブ・ザ・イヤー2021に
ゼスプリインターナショナルジャパンの猪俣可奈子氏
(APACマーケティング本部長)が選ばれました。
「ゼスプリ」って聞いたことありますか?
キウイのCMで耳にしたことあるんじゃないでしょうか。
そのキウイが売り上げを伸ばしていて、
その立役者が2015年に入社した前述の女性です。
詳しくはこちらをどうぞ
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00515/00006/
私の目に留まったのは、猪俣さんのこの発言。
「消費者目線で話す人がいないことに対する違和感」
マーケティングの戦略を立てる場合に
最も大事なことが「相手を知る」ということ。
それなのに、社内の誰もその視点で話をしないというのです。
ホントにここ非常に大事なことなのに、
できていな企業が多いんですよね。
そこで彼女はリサーチから始めました。
相手を知り、どこに自分たちの課題があるのか、
それをまずは探りました。
そして調べるうちに、
自分たちにはまだまだ伸びしろがたくさんあると気づいたそう。
また、CMの路線変更の必要性も見えてきました。
そこで、これまでの有名タレントを使うCMはやめて
キャラクターが元気に踊るCMを作りました。
実は7年ほど前に、この会社の株主でもある
生産者企業の方にお会いしたことがあります。
その時にCMを見せていただいたのですが、
正直「うーーーん」となったこと覚えています。
その後、このキャラクターのCMが出てきて
「おー、まったく別物!」と驚いたんですよね。
女性が作ったと知って「なるほど」と思いました。
このように、女性が活躍することで売上を大きく伸ばしている事例
枚挙にいとまがありません。
でもだからといって、女性の方が優秀なんだ、と言うつもりもあり
理由のひとつは新しい視点が入ったこと。
そしてそれが「消費者目線」です。
では、多くの女性が「消費者目線」に気付くのに
なぜ男性たちは気付かないのでしょうか。
それは、自らが生活者になっていないからだと思います。
日々の生活に関わることをぜんぶ妻に任せていては
そのセンスは一向に磨かれません。
最近皆さんもよく言われませんか?
残業を減らせ、ワークとライフのバランスをとれ、
育児休業を男性もとれ、イクボスになれ、等々。
それは、女性を活躍させるためでもあると同時に、
実は、あなたのセンスを磨くためでもあります。
よく考えてみてください。
仕事の多くは生活に関わることです。
(ロケット開発とかでない限りは・・・)
男性の中でも、しっかり生活者として行動している人は
消費者側の目線にもちろんすぐに気づきますし、
さらに色んなアイディアも湧いてきます。
以前、半年の育児休暇をとった男性が
「初めて地域の人たちと話す機会があり、
いろんな生の声が聴けて仕事の参考になった」
と言っているのを聞きました。
机の上でデータをひねくり回しているだけでは
いいアイディアは浮かびませんよね。
今日言いたかったことはこの3つです
●マーケティングの肝はリサーチから
●ダイバーシティの重要性
●生活を楽しむことは仕事にも生きてくる
あなたもHappyなRevolutionを起こしましょう♪