選挙とPR会社とクチコミについて

マーケティングコラム

兵庫県斎藤知事の選挙運動PRについて、
何やら姦しいですね。

これだけSNSの戦略が当たったと話題になれば、
それをやったのは自分だと
つい公言したくなっちゃったんですかねー。
常に裏方として活動していいる同業者としては、
お気持ちお察しします。

私も政治家の方から相談されたことありますよ。
#の付け方や、キーワードの整え方など、
もちろん無報酬ですが。
あ、選挙期間中でもなんでもありませんよ。

今回の場合は、選挙ですもんね。
それこそ報酬があったとしたら即アウトです。
そのあたりの真偽については、
マスコミにお任せするとして。。。

atもマーケティングの一環として、
PRの戦略を練り、
クチコミの起点を作ることはよくあります。

例えばクライアントの商品やサービスを
モニターに実際に体験してもらい、
その感想をSNSにアップするなどです。

その時に気を付けないといけないことがあります。
その投稿が「やらせ」にならないように、
必ず投稿に「#PR」や「#広告」と付けることです。

自分が普段使っている商品の感想を載せているのか
報酬をもらってモニターして書いているのか、
その区別をきちんとつけることで、
それを読んでいる人に誤解を与えないためです。

「ステマ」という言葉を聞いたことはありませんか?
「ステルスマーケティング」の略です。

「ステルスマーケティング」とは、
消費者に広告であると明記せずに隠した販促・宣伝行為。
非営利の好評価の口コミを装うなどすることで、
消費者を欺いてバンドワゴン効果・ウィンザー効果を
狙っている。やらせやサクラなどもこの一例に分類される。
※Wikipediaより

例えば食べログの投稿を、
店主自らが一般人を装って高評価をつける、とか、
お金を払って芸能人にクチコミを書いてもらう、
など、しょっちゅう問題になっています。

実はこれまで明確な法規定がなかったのですが、
昨年2023年10月1日以降、景品表示法違反であると、
規制がかかることになりました。
消費者庁↓
https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/stealth_marketing

違反すると罰せられますのでお気を付けください。

atの場合は、#に加えてさらに
「モニターしたよ!」と
ハッキリ書いてもらうようにしています。

そのうえで、ご自身が実感した感想を
マイナス要因も含めて、
生の声で書いてもらうように徹底しています。

PR会社によっては、「この文章を必ず書いて」とか
「マイナス要因は発言するな」とか、
様々に条件をつけるところもあるようです。

でも私たちは、そうやって加工した文章は
読んでいる人に伝わると思うのです。
本当のことを包み隠さず発言してもらうことが
クライアントのためにもなると考えています。
(忖度しませんw)

逆に、投稿を読む皆さまたちも、
「#PR」「#広告」がついているのかいないのか、
「ステマ」ではないのか、
見極めるリテラシーを持ってくださいね。

もうひとつ私たちがこだわっていること。
それはモニターを依頼するのは、
「リアルな人脈に影響力を持つ」
マイクロインフルエンサーだということです。

ご自身のファンを持ち、
普段そこに向けて発信をしている方たちですから、
ファンを裏切るようなウソの発信は
決してしない人たちです。

そんな信頼性のある人たちに依頼して
しっかり本音を書いてもらうことで、
周囲の方にもちゃんとした内容が
深く伝わると思うのです。
もちろん、その方自身が商品やサービスに
興味を持っていることが大前提です。

ですから、
「インフルエンサー」とか「ブロガー」とか
それを生業としている人には依頼しませんし、
一時的なブームで「バズる」ことは求めません。
また、それをご理解いただけるクライアントとしか
お取引することもありません。

ちなみに、クチコミを起こすには
いくつかの要因があります。

それについては、また今度。

 

 

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