マーケティング5.0は、デジタル深化と愛され企業

マーケティングコラム

先日、近代マーケティングの父と言われるフィリップ・コトラー氏
オンライン講座を受ける機会がありました。

テーマは、「マーケティング5.0 」

マーケティング5.0とは、
「人間性のためのテクノロジー・マーケティング」で
高度なテクノロジーをマーケティングで駆使していくフェーズ。
AI、ロボティックス、IoTなどのテクノロジーを使い
マーケティング活動をより深化させていくMarTechの時代だと言います。
(マーケティングとテクノロジーの造語 )

デジタル化によって、消費者のカスタマージャーニーに対して
安価で精度の高い分析アプローチが可能になっていきます。

と、MarTechの進化に注目する一方で
コトラー氏は、デジタル化のプラスとマイナスの2つの側面
人々が抱えるジレンマを指摘し
「SDGs」や「人間性」というキーワードを何度も伝えていました。

新しいマーケティングのチェックポイントの項目にも、
「思いやりのある会社」が出てくるほどです!

<新しいマーケティングのポイント>
・パートナー、ウェビナー、インフルエンサー等から、より多くのビジネスチャンスを獲得
・マーケティングを会社の成長エンジンとして強化
・モバイルマーケティング、音声検索、チャットボット等を使用
・カスタマージャーニーとタッチポイントに関するデータを収集
・ブランドコミュニティを構築
・ソーシャルメディアプラットフォームで宣伝
・新鮮なコンテンツを開発して発信
・より多くのマーケティングオートメーションを使用
・真に思いやりのある会社としての評判を築く

さらに、「愛される企業(Firms of Endearment)」についても解説。
調査して明らかになった特徴は、以下の通りだというのです。

<愛される企業の特徴>
・株主主導でなく、ステークホルダー主導
(過去の株主主導のビジネス手法は古い!間違い!だとも)
・トップマネジメント層にオープンにつながる運用
・従業員:業界内で報酬高い、研修等は充実、離職率低い
・採用の条件は、顧客に情熱を持つ人
・取引業者はビジネスパートナー、という認識
・企業文化が最大の資産、という認識
・顧客満足度と定着率が高く、マーケティングコストが低い
・役員給与は控えめ(アメリカなので特に!笑)

マーケティング5.0 は、
デジタル深化と共に、会社のあり方を磨くことが大事な時代となりそうですね。

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