建築家・隈研吾氏が注目するのは○○の視点
先日、新国立競技場を設計された、隈研吾氏の展覧会へ行ってきま
「隈研吾展 新しい公共性をつくるためのネコの5原則」
公共性にクローズアップした隈建築の数々を、
「孔」「粒子」「やわらかい」「斜め」「時間」
という隈氏が考える5原則から紹介されています。
“負ける建築”と言われる、土地の環境や文化に溶けこむ設計は、
結果、人々が多く訪れる豊かさを生んでいました。
その隈氏がこれからの都市づくり、建築のヒントにしたのが、
ナント、ネコの視点です。
実際に2匹のネコさんに許可を取って?
GPSをつけてどう東京の街を行動するのか調査し、
そこから街づくりを考えるという提案もありました。
ネコちゃんの行動は、
・ふらふらとゆらぎがあり
・行程の途中に触れる材質などでも行動が変わり
・目的にいかに速く行くかより過程がいかに居心地良いか
・道は広ければいい(豊か)というものでもない
などなど、ネコの視点で都市を見ると、新たな豊かさの作り方が見
これからの建築や街づくりにどう反映されるのか楽しみです。
このネコちゃんの視点の話、
マーケティングの世界もまったく同じなんですよね。
これまでのマーケティング理論は、いわゆる“ 勝つマーケティング”が正解でした。
それが、
共感、共生、共創と価値観は
“負けるマーケティング”へとシフトしています。
そして、ネコの視点で出てきた、
・ゆらぎの行動
・過程の居心地重視
・小さな豊かさ
などは、女性に多く見られる傾向でもあるんですよね。
女性の視点で見た時に、
消費市場だけでなく、採用、企業、街づくり、政治などなど、
さらなる価値や豊かさを生み出すことができます。
ネコさんからなかなかお話聞けませんが、
女性からはたくさん聞けますので、笑
新たな視点での価値づくり、
ぜひ取り入れてみてくださいね。