ジャニーズ嵐のスゴさは顧客目線にあった!?

マーケティングコラム

前回「ファンが買い支える」という話題をしたのですが、それを読んだ友人から早速ある店のお取り寄せを紹介されました。
すごくないですか?
関係者でも何でもない人が、店の知らないところで営業してくれるんですよ!?

ええ、取り寄せてみましたがとっても美味でリピートするつもりです♪

さて本題です。
先日、ジャニーズの嵐のスゴさを実感することがありました。

『関ジャム』というお気に入りの音楽番組を見ていた時のこと。
嵐のコンサートの演出の話になりました。

その時にマツジュンがこう言ったのです。
(マツジュンは演出担当なのだとか)

「最先端の技術は取り入れるけど、スゴいじゃん、と押しつけにならないようにいつも細心の注意を払っている。
それを見ているファンは楽しいのか?といつも問いかけている」

どうですか、この顧客目線。
これまで何度も「嵐のコンサートはスゴイ」とは聞いてはいましたが、その神髄を知った気がしました。

この話を聞いて、私はある場面を思い出しました。
もうン十年前の話ですが、私が家電メーカーのインストラクターをしていた時のこと。
(そんな時代があったの?という話は置いといて)

半年ごとに出る新製品、どこが「新」かといえば、ほんのチョッピリの機能の進化で、ユーザーはほとんど気づかない程度のこと。
ライバルメーカーとのし烈なスペック争いで、他社より1秒でも速く、1グラムでも軽く、そんな果てしない開発合戦が繰り広げられていました。

日頃顧客と接している私には、争いの中で顧客は置いてけぼりだな、そんな風に見えました。
その進化、顧客はホントに欲しているんだろうか、顧客を見ずに隣のメーカーだけを見ているんじゃないかと。
もちろん、競争の中で発展があることは理解します。
ただ、同僚たちの話題が常に、ライバルとの差や業界内でのランキングにあることがとても気になりました。

嵐のコンサートといえば、日本いや世界中の最先端技術を集めることができるのだと思います。
新しい技術を誰よりも早く使ってみたい、誰よりも大規模なことをやってみたい、そう思えばできてしまうのでしょう。
「オレたち凄いだろう」と

ところが、それがファンにとっても必要なことなのか、その目線を常に忘れず自分たちを律することができる、そこがスゴイなと感じたのです。

そのこと自体が直接的にファンに伝わることはなくても、そういう深い思いはあらゆる細部に宿り、別の形でしっかり伝わっているのだと思います。
これが数多あるミュージシャンたちの中で、トップを走り続けている理由なんだろうなと。
(ジャニーズに全く興味なかったけどちょっとリスペクト)

ちなみに私の経験はン十年前の話であり、世の中はずいぶん顧客目線を大事にするようになりました。
でも、まだまだ表面的なところも多くみられます。

「本当に顧客のためか、顧客はそれを欲しているのか」

今一度立ち止まって考えてみませんか?

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