歴代最高収益! 日本マクドナルドの大躍進のヒミツ

マーケティングコラム

「7RULES~あなたにルールはありますか?」
好きなTV番組の1つなのですが、先日の
日本マクドナルド CMO・ズナイデン房子さんの回は
マーケティング、マネジメントの視点でも
とても勉強になりました。
(同じ長崎県出身ということも知り、勝手に親近感を覚えました。笑)

ズナイデン房子さんは
今年で日本上陸50周年を迎えたマクドナルドで
木村拓哉や堺雅人を起用したCMなど、数多くの印象的な商品広告
パッケージ等、すべての広告表現を手がけています。
昨年のCM好感度ランキングで企業部門1位。
コロナ禍でも右肩上がりの成長を遂げ、昨年は歴代最高収益を売り上げました。

そんな彼女の7ルールはこちら

1.記憶に残るより心に残るCMを作る
2.四季に合わせてパッケージを変える
3.スタッフを褒めて伸ばす面談を行う
4.家事は「ジャマイカ作戦」で乗り切る
5.会議では若手社員から順番に発言する
6.プレゼン中はずっとスマイル
7.新商品の発売時はこっそりお客さんになる

参照:番組公式HP
https://www.ktv.jp/7rules/program/

「キャンペーン告知ではなく、ストーリーを伝えたい。
顧客の何気ない日常、大切な人との思い出が主で
マックはその大切な時間をつくるお手伝いができればいい」

「変わり映えしないと思われていたマックから
季節の到来を感じるマックに。日常のワクワク感を大事にしたい」

「普遍的な共感が大事。
若い人からご年配までわかっていただけるものを提供したい」

「代えがきかない存在になりたい」

「新商品の発売の時は、自分も1人の客として一緒になって体験する。
お客様の反応を見るのが一番楽しみ」

などなど、
まさにファンマーケティングそのものです。

大事なのは、
「顧客視点でのストーリー」と「ワクワク感(感性)」。

ファンへの理解がなければ、
ファンをつくることはできません。

コトラーさんのいう、マーケティング4.0
顧客の「自己実現」に寄り添うマクドナルドになることで
ファンの心を掴んでいるのでしょう。

そして、個人的には
家事は「じゃ、ま、いっか!」ぐらいで乗り切るという
名付けて「ジャマイカ作戦」は、大きく共感しました。笑

最後に、もう1つ。
マック躍進を語るには、サラ・カサノバ前社長は外せません。

今だから言えますが
それ以前は、女性、特に、ママたちの間で
「絶対食べたくない、食べさせたくない」ランキング・ナンバー1でした!
(テラシマ・ママ友たち調べ)

彼女が就任して一番に行ったのは
店舗をまわり、直接「顧客の声」そして「スタッフの声」を聞くことでした。
(後に、顧客が店を評価するアプリも導入)

その声を商品やサービス、店舗の改善につなげてV字回復を遂げ
今日の躍進につながっています。

御社は、顧客の声とニーズ
さらに、「顧客のライフストーリー」は描けていますでしょうか。

そこに寄り添うマーケティングで
決して代えがきかない存在になっていきましょう!

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